90年代の印刷物

 ステッカー製作に当り、資料として取り寄せた1991年発行の当時モノのパンフレット。思った以上に保存状態がよく、とても26年経っているとは思えない良品でした。(ちなみに1982年が時代設定となっている1991年公開の映画です。)

 90年台は、それまでアナログだった印刷業界がデジタル化への激変の時代として、その幕開けの年になります。この頃を境とし、タイプ、写植といった手作業による版下製作(デザインを含めて)がパーソナルコンピューターの普及によって、徐々に一元化されていくわけです。

当時の版下製作は、レイアウトを決め、それに見合う文字の種類や大きさ(級数)を指定。印画紙に打ち出された文字をカッターとピンセット、写植糊やスプレーボンドで台紙に切り貼りしていく地味な作業。色指定は、コピーした版下に、それぞれ色を色分解(CMYK)で指定するといった、今なら気が遠くなるような作業だったわけですが、当時はそれが当たり前でした。

私もそんな時代から、この業界に携わってきた人間の一人ですので、当時の印刷物を眺めていると、ついつい『目を細めて』しまいます。